新年のご挨拶と
温泉とカーボンニュートラルの話

 

2022年のお慶びを申し上げます。
今年こそは、会いたい人に会いに行ける日常が戻ってくることを願わずにはいられません。
少しでも良き一年になりますよう祈念いたします。
新年最初のブログは、山水閣の取り組みについてお伝えします。

 

2020年に「2050年カーボンニュートラル宣言」が行われたのも記憶に新しいと思います。
メディアなどで、「カーボンニュートラル」と聞く機会も多くなってきました。

 

那須町は農業と林業が盛んな町で、開湯1390年の那須温泉があり観光も盛んな町です。
旅館である山水閣は「温泉」という自然の恵みを受け、お客様をお迎えしています。
皆様にお楽しみいただいている温泉は標高1300mから引き湯している「大丸温泉」です。那須御用邸と同じ泉質の温泉は寒い季節などは宿に温泉がたどり着くまでに温度が低くなるので加温が必要になります。

 

 

 

温泉を加温する為のボイラーの燃料を山水閣では灯油ではなく「木質ペレット」を使用するボイラーを、2009年から導入しています。
木質ペレットの材料は、那須町の森林内の間伐した木(林木の密度を調節して生育を助けるため木材の一部を伐採すること)や製材工場から出るオガくずを収集しペレットにします。燃やした後の灰も、土に撒いて自然に帰すことが可能です。
灯油ボイラーからペレットボイラーへ転換することでCO2(二酸化炭素)を削減しています。那須町の間伐材を利用し地元で加工し、地元で使用することで輸送コスト、輸送中のCO2の排出も押さえます。(国内クレジット制度承認)
館内で使用している電球もすべてLEDへ交換し、常に館内の電気使用量が分かるようにし、スタッフ全員で省エネに取り組んでいます。日本全体から排出される二酸化炭素量に比べたら山水閣から排出される量など本当に微々たるものですが、一人一人が考え、行動し、山水閣のカーボンニュートラルを目指します。そして、代替熱源エネルギーが地産地消される少し先の未来があることを目指しながら、日々の取り組みを進めています。

 

 

皇太子時代に昭和天皇(1901〜1989)が初めて那須温泉を行幸され、山々と高原の美しい景観に大変感動され、那須に御用邸が建設されました。
御用邸があることで守られ続けてきた那須の自然と環境を守ることは、ここで温泉という自然の恩恵を受けているものの努めと考えております。

  • 2022.01.06(木)
  • お 知 ら せ

山水閣通

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