まだまだ色濃く残る震災の爪痕
あの日から1年・・・ 。
これほど様々な想いをめぐらせた1年はありませんでした 。
宿屋の存在意義を見失いそうになり、
改めて宿とは、旅とは、と考えをめぐらせる日々 。
そしていきついた答えはいたってシンプルなものでした 。
それは「やっぱり宿屋は宿屋、大切な方と特別なひと時を・・・」でした。
「お客様と共に育み、育てていただく」
「宿屋の本分をわきまえながら真っ当な宿屋を貫こう」
「その時々、私たちの宿を求めてくださる方々の為に、
必要とされる存在でいよう」と 。
旅とは、今この場所でない何処かへ、
今この日常とかけ離れた何処かへ、
自分の為に、大切な人の為に・・・と
心が感じた時に動機付けされるとしたら、
私たちの役割はそこにあるのだと・・・
日常は重ねれば重ねるほど「何か」を要求するものです 。
勿論、そこには喜びも幸せも含まれますが、
それだけでない、責任や悲しみや葛藤や心の痛みも含まれます 。
だからこそ、ときには「ひとやすみ」が必要なのです 。
私たちの掲げる理念と信条
「日本の旅館と那須の観光をもっともっとおもしろくする」
「癒しと感動の為に力を尽くす事が私たちの喜びです」
を心の真ん中に置き、宿屋業に精進してまいります 。
那須高原の宿 山水閣 宿主 片岡孝夫