もうすぐ、ゴールデンウィークです。ようやく春の気配が感じられるようになりましたが
那須の芽吹きはゴールデンウィーク明けにようやく本番です。
山水閣は日光・那須国立公園の中にあります。
山の中をガサガサ進んでいくと、すぐに那須御用邸があります。
毎年この季節になり、小鳥たちのさえずりが聞こえると
春が近づいてきたなと感じます。
山水閣では一年以上、専門家の先生に宿周辺の生態を観察してもらっています。
そして、改めてたくさんの生き物がいることをスタッフは学んでいる最中です。
那須は本当に自然が豊かなところです。
そして、宿の敷地もとても豊かな自然に恵まれています。
ここには人間だけでなく多くの動植物が共存しています。
一年以上かけて、生態観察を通して学んだことは、
宿は決して主役ではなく、人間も主役ではないということです。
宿の周辺や中庭に生えている木々は宿よりはずっと先にそこにあり、
毎年、芽を出し、葉を広げ、落葉し、養分となり、次の年に備える営みを何十年も続けています。
悠久の大自然の中では、人より少しだけ長くいる宿と、
ほんの一時そこにいる私たちは、ただの訪問者や通りすがりなのかもしれません。
四季を通して、敷地に遊びにきてくれる野鳥や昆虫。
様々な変化を見せてくれる木々や草花。
目に見えないところでも、木のうろの中に、葉をめくった下に、
土の中に、数えきれないほどの営みがあります。
少しずつ、少しずつ、宿の敷地の生態を調べているので
もうすこし先になりますが、皆さまにもきちんとご紹介できるように、
そして、知ってもらえるようにしたいと思っています。