山水閣を 知る

観光地「那須」で営む、
普通の最高の宿
那須には勝手に伐採してはいけない森があり、
その一角、那須御用邸のすぐそばで営んでいるのが「那須高原の宿 山水閣」です。
昭和初期の木造建築である宿は、時代とともに変わるお客様の快適の基準に質実に時を重ねてきました。
世界に類を見ない「日本旅館」の本質は時代を越えても変わりません。
山水閣で那須を知り、宿を知る、そんな滞在をお客様にお届けするため、
スタッフ一人一人が「感動を届けるプロデューサー」としてサービスに向き合っています。
那須と山水閣の軌跡

「那須」という地域
栃木県・那須という地域は、昔から多くの人々に親しまれてきた土地です。
古くから霊山として崇められ、修験道の人々が修行の場として訪れるだけでなく、奥州道が通っていたことから人やものの往来が盛んでした。
温泉の発見とともに湯治場としても発展、江戸時代には幕府の御用地となり多くの藩主が別荘を構えたそうです。
江戸時代後期になると、庶民も気軽に当時に訪れるようになり、四季折々の雄大な自然と良質な温泉、歴史と文化という多様な魅力で、多くの人々に愛される土地となったのです。

那須御用邸と、
リゾート地としての発展
豊かな自然を誇る那須の地は、国立公園の一部として、自然保護の観点からも重要な役割を担っています。
明治時代から、皇族の避暑地として注目され、大正12年(1923年)に当時皇太子であった昭和天皇が初めて那須温泉を行幸されました。
この時、この地の美しい景観に感銘を受けたことで、那須御用邸が建立されることとなったのです。
建立に合わせて、那須湯本はリゾート地として拓かれ、当時の政財界人により丁寧な開発が進められました。
那須御用邸の存在は、地域住民の生活や経済に大きな影響を与え、同時に自然保護の意識を高める礎となり、自然環境の保全と観光産業の活性化を両立させる、日本有数のリゾート地としての地位を確立させる礎となったのです。

那須の地に生えた旅館
昭和26年(1951年)、那須御用邸のご近所に「那須高原の宿 山水閣」が生まれました。当時、首都圏からのアクセスの良さと良質な温泉に恵まれた那須は高原リゾートとして人気を博し、一気に注目を集めていました。山水閣は、自然景観に配慮した温泉旅館として開業し、宴会場やダンスホールなどを有していたため、団体のお客様をお引き受けすることも多い宿でした。昭和、平成、令和と3つの時代を、受け継がれる文化と共に那須の変遷を見てきた当館は、「この土地から生えてきたような宿」でありたい。と、心から想っています。

六代目宿主・片岡 孝夫
平成13年(2001年)に、片岡 孝夫が代表に就任、六代目の宿主となりました。
平成に入ってからは「個人のお客様向けの宿」へと徐々にシフトしていた山水閣は、現在まで幾度となく変革・改修を重ねています。古き良き時代からの流れを連綿と受け継ぎながら、一方で新しいことを常に取り入れることで、世界に誇る「日本旅館」の本質をより“深化”させてきました。
代表・片岡は常に最先端を実行し、旅館業界や那須、栃木県内でも先頭に立ち続けています。コロナ禍においても、常に最善の手を探し、決して受け身に回らず、時には県内の同業に声をかけてサービスを提供するなど積極的に中心で行動し続けることで山水閣の存在意義を貫いてきました。

不易流行 ―山水閣の革新は続く―
時代の節目となる令和元年(2020年)からスタートした改築を経て、令和5年(2023年)にリニューアルオープン。
思い思いの時間を過ごすことができるサロン、こだわりのオリジナル商品を揃えたショップ、ブライダル関連施設の充実はもちろん、客室や入浴施設も一新し、「滞在型リゾート」として生まれ変わりました。
不易流行、「時代を越えても不変の真理」と「時代や環境の変化によって革新されることがら」。
時の流れと共に変わるお客様の快適の基準を意識・改善し、変えてはならない、変えるべきでない世界に類を見ない旅館という文化を伝承していくため、これからも、山水閣の革新は続いていきます。
多様化するニーズに応えながら、よりよいサービスをお客様にお届けする新しい「山水閣」を、ともに創っていきましょう。
山水閣の理念
“感動”を創造する。
「観光地、那須」というブランドを支え、時にプロデュースすること。
お客様にとって忘れられない「特別な日」を演出すること。
「旅館ウェディング」という新しいかたちをご提案すること。
これら全てが山水閣の役割であり、お客様に感動を届けるために、常に新しいサービスを追求しています。
旅館は地域の交流の場。県外から訪れる人と地域の人が交わる場、人と地域が交わる場、地域を作り発信する場であります。
お客様の癒しと感動の為に力を尽くすことを喜びとし、日本の旅館と那須の観光をもっともっと面白くしていく。
那須という地域を通じて“幸せの循環”をつくっていくことを目指しています。
“今”と“昔”をつなぐ場所。
最近、ある老夫婦がご結婚から57年目の記念日にご宿泊されました。
実はお二人は、新婚旅行でご利用いただいていたお客様だったのです。
「いつの日か、大切な日をまた山水閣で過ごしたい」と、この日を迎えられたようでした。
57年前と今。
同じ場所でありながら違いもある。
おもてなしの形や方法も、昔と今のどちらがお二人にとって最善なのかとても悩みました。
しかし、悩み、試行錯誤することが何より重要で、その心を喜んでくださる方も多くいらっしゃるのです。大切な日を「山水閣」で。この場所をそんな素敵な場所にしていきましょう。
山水閣の事業





那須高原の宿 山水閣
旅館事業
那須御用邸のすぐ側で営む、全13室の宿屋。
豊かな自然の恵みは温泉となり私たちに寛ぎをもたらし、季節を味わう食となります。
時代が求める“おもてなし”の基準を追い求め、お客さまの快適な滞在・感動に貢献するため、質実に時を重ねてきました。
山水閣で那須を知り、宿を知る、そんな滞在であるよう全力を尽くしています。
普通の最高の宿
専用風呂付き客室、二間客室など、部屋毎に異なる間取りと設えの13室。
滞在のスタイルに合わせて、お好みの部屋をお選びいただきます。
無色透明の湯で肌にやさしい単純温泉の「大丸温泉」や、那須の大地が育んだ食材を使った山里懐石をお楽しみいただけます。





那須別邸 回
旅館事業
那須の風土・歴史・暮らしを、建築・設え・温泉・料理・もてなしに映し出す、日本文化を体現する旅館。
そして、自然と産業が交わり、観光と生活が触れ合い、過去と未来が静かに重なる。
那須に息づく静かな継承が、根を張り、本質を宿す場。
土着という個性、創造し共生する、そして回る。
那須御用邸のすぐそばにある豊かな森に囲まれた、2000坪の敷地に10室だけの客室。
敷地の外からは隔離され、ご宿泊のお客様だけが過ごせるプライベート空間となっています。
ここでしか味わえない料理でもてなし、土地の成り立ちや歴史を伝える。
日本文化の集合である「旅館」の歴史と文化を受け継ぎながら、この土地に敬意を表し「土着が個性」となる地方の宿の自然な在りかたを探求しこの地の後継者と自負し那須を伝える役割を担います。





旅館ウェディング The One
ブライダル事業
那須別邸 回を貸し切って行う1日1組限定の旅館ウェディング。参列者は最大35名様。
旅館だからのおもてなしが創る、大切な方との結婚式。
宿のもてなしで結婚式をお手伝いできるのか。
料理、お酒、会場と自然に囲まれたロケーション。宿に泊まることでしかできない結婚式を、一日を過ごしていただこう。
そうしてはじまった、旅館ウェディング The Oneでは、さまざまな事情を持つ新郎新婦に寄り添って、ひとつひとつ、“記念となる日”を創ります。
The Oneがつくる、ただひとつの結婚式
小さな温泉宿での結婚式では、ご招待できる参列者様も限られます。
新郎新婦のお二人は「本当に大切な方と過ごす」。そこから結婚式を創り始めます。
新郎新婦がお互いを想う気持ちに、ご家族を想う気持ちに真剣に向き合い、「目を配り、気を配り、心を配る」。
旅館の総力を挙げて、集中して、新郎新婦と真摯に向き合う。
その想いを形にしていくお手伝いをいたします。
The Oneが目指すもの
The Oneの結婚式は、月曜〜金曜のみお受けしており、世の中のスタンダードではないかもしれません。
しかし、両家にとっての始まりの日は、全員の記念日だと考えます。
「結婚式は挙げるつもりがなかったんです」、「節目として家族だけでやりたいんです」、「今まで素敵だと思う結婚式に出たことがないので諦めてました」、「初めてではないので派手にはしたくないんです」、「主役っていやなんです」、「両家がお互いのことをちゃんと知ることができる時間にしたいんです」、「温泉旅行のオマケの結婚式がいいんです」...The Oneを選んでくださった新郎新婦には、本当にいろいろな事情がありました。
そのひとつひとつに寄り添い、向き合うことで、新郎新婦だけでなく全参列者にとっての「特別」であることを目指しています。



那須プリン
プリン専門店
5秒後に、おいしさひらく。
そんなプリンができました。
ずっと旅館にこだわってきた山水閣がプリン屋さんをオープンします。
その名も「那須プリン」です。
余分なものは一切入らず、牛乳と卵と甜菜糖だけで作られた
しっかり固めなプリンにほんの少しの隠し味の入ったカラメル。
那須の牛乳と那須の卵で作ったプリンは美味しい那須がぎゅっと入っています。
観光と農業の持続可能な仕組みをデザインする
那須は本州1位の牛乳生産量を誇り、ストレス無くのびのび飼育された牛たちの新鮮な牛乳を使用できる環境にあります。
奇をてらうことなく生産者と素材の持ち味を真っ直ぐ届けたい。
口にした瞬間でなく、数秒後にじんわり幸せがひらき、素材根源を感じるプリン。
「那須プリン」とは地域の後継者である我々宿屋が、観光と農業の持続可能な仕組みをデザインし
「那須が産み落としたようなプリン」との想いも込めています。

取扱店舗|那須プリン
栃木県那須郡那須町高久 乙 2905-25
GOOD NEWS DAIRY 内
OPEN 10:00 - 16:00
定休日 毎月第二木曜日


他旅館及び宿泊施設への
経営コンサルティング
運営支援事業
山水閣では、長年培ってきたノウハウや、業界をリードしてきた実績をもとに、他旅館及び宿泊施設への経営コンサルティングも行なっています。
また、個性あふれる小規模旅館が集まった一の宿倶楽部にも加盟し、お互いに認め合い、信頼し合いながら感動日本一の宿づくりを目指して、宿の情報や経営ノウハウを共有し合いながら日々レベルアップに努めています。
数字で見る山水閣
創業年
1951 年
山水閣に訪れるお客様
年間 9,560 名
(2024年度予測値)※1泊2食付のご宿泊
利用者数推移

お客様からの評価(2025年6月末現在)
-
楽天トラベル
4.6 /5
-
Google
4.4 /5
-
一休.com
4.6 /5
-
じゃらんnet
4.4 /5
売り上げ推移

コロナ禍においても、常に最善の手を探し、決して受け身に回らず、時には県内の同業に声をかけてサービスを提供するなど積極的に中心で行動し続けることで、山水閣の存在意義を貫いてきました。
この先も時代や環境の変化に合わせ、成長し続けていきます。
2023 年
リニューアルオープン
昭和初期の創業以来、多くのお客様をお迎えしてきた当館が、今、革新の時を迎えようとしています。
2020年から改築をスタートし、2023年にリニューアルオープン。
バーや当館こだわりのオリジナル商品を取りそろえたショップ、ブライダル関連施設の充実はもちろん、入浴施設も一新し、「滞在型リゾート」として生まれ変わります。
これからも、私たちの革新は続きます。多様化するニーズに応え、よりよいサービスをお届する新しい「山水閣」を共に創っていきましょう。
山水閣が目指す未来


旅館業の2つの方向性
旅館業に求められるものは「接客のプロ」と「マネジメントのプロ」。
そのスキルは、日々変化するお客様からのニーズや社会情勢に合わせて常に学び・成長し続ける必要があり、終わりのないものです。
同じ価値観である必要はなく、ただ、それぞれがクリエイティブであってほしい。
「旅館」とはなにか?を、違う価値観・経験を持つみんなで話しあいながら那須を牽引していきたいと考えます。
幸せな働き方を求めて
幸せとは、人それぞれが見つけることです。
たとえば家庭であれば、親が考える幸せと、子供が考える幸せが異なるように、人によっての価値観は多様です。
これは、当館で働くスタッフに対しても同じです。
考えを押し付けるのではなく、尊重し、対話を通して理解を深めていくこと、働いている中で自分らしさを見つけていくこと。
「幸せな働き方」を求めていく、見つけてもらう、そのための働きかけが大事であると考えています。