苔の水の話

先日、サロンから見える中庭の苔に水をやっていましたら、お客様に「水道代が大変そうね」と

声を掛けられました。苔にしっかり水分を与えるにはかなりの時間をかに水を撒くので、

きっとそう思われたと思います。

 

この苔庭が山水閣に仲間入りしたのは2019年(令和元年)でした。

造園屋さんが丁寧に張ってくれた苔はただ地面に乗っている状態でした。

地面に仮根を張りつけるために、毎日たっぷり水をやってね。と造園屋さんの指示を受け、

苔のイロハも知らずに、毎日、毎日、ただただ、水をやり、雑草を抜き、水をやり、

雑草を抜くを繰り返していました。最初は水やりも簡単に考えていましたが、苔にしっかりと

水を行き渡らせて湿らせるには、かなりの時間、水を撒き続けなくてはいけませんでした。

そしてとうとう、水道代が大変なことになると気付きました。

そこで、山水閣の敷地内にある井戸水を使うことになり、苔たちのすぐそばに蛇口を設置し

蛇口を捻れば井戸水がでてくる設備工事を行い、水道代を気にすることなく、

十分な水を苔にやることができるようになりました。

 

↑ 2019年6月の苔。

 

飲むこともできる井戸水ですが、現在恩恵を受けているのは苔たちだけです。

苔たちが生えている地面のずっと下にある水で育っているからなのか、

水の質がいいのか、中庭の苔はどんどん伸び、広がっています。

是非、サロンからの景色を楽しんでみてくだささい。

 

↑ 2021年8月の苔

  • 2021.08.27(金)
  • 四 季 の 便 り

山水閣通

カテゴリー

アーカイブ

TOPへ